訪問看護師として、専門性を磨きたいと考えている看護師には訪問看護に役立つ資格の取得がおすすめです。訪問看護師が持っていて役に立つ資格には、ケアマネージャーと社会福祉士があります。
ケアマネージャーは、介護保険制度を利用するためのケアプランを作成することができる資格です。訪問看護の利用者には高齢者が多くいます。中には、介護保険を利用している方もいるでしょう。介護保険制度をうまく利用するためには、利用者の生活環境や実際の生活レベル、家族の状況や環境等を広範囲で分析しなければいけません。訪問看護師は、頻繁に利用者の元を訪れ、生活に密着した看護をします。そのため、訪問看護師がケアプランを作ることができれば、利用者の満足するケアを提供できる可能性が高いです。一人一人に寄り添った看護が可能な訪問看護師が介護の分野にまで手を広げることができるため、更に仕事の魅力がアップするでしょう。
社会福祉士は、生活に困難がある方の相談に応じて、助言をしたり関係機関との連携や調整をすることができる資格です。訪問看護師が社会福祉士の資格を取得することで、医療と福祉の両面から利用者をみることができるようになります。病気や障害がある人の問題は、病気そのものや障害そのものだけとは限りません。それが原因となって、貧困や引きこもりなどの問題を生み出していることも多いです。社会福祉士はそのような課題解決のためにより良い方法を考えていきます。訪問看護師がこの資格を取得することで、利用者の一部分だけでなく生活全般に関わることができるようになるため、やりがいにも繋がるでしょう。